地震

日本赤十字・こころのケアチームから、クライストチャーチ在住日本人のみなさんへ

心のケア 地震

ニュージーランド南島クライストチャーチで大地震が発生してから最初の2週間は緊張が続いた。

State of emergency(非常事態宣言)も何度も延長されて。

通りかかる人、友達に「大丈夫?」と聞くと、みんな気丈に大丈夫!といってくれるんだけど、実は話し続けると、電気や水道が止まった生活が大変で疲れているし、眠れなかったり、余震が怖くて不安になるなど…クライストチャーチの住民は高いストレスを抱えている。

ニュージーランドには留学やワーホリで来ている人も多く、まだ来て数カ月なら英語が話せない問題もあるよね。
被災地で現地の言葉が話せないのは辛い。

私もできるだけクライストチャーチの現状が伝わるように日本語で現地情報を発信しています。

そんなニュージーランドに、日本赤十字社からこころのケアチーム(医師1名、看護師4名、事務3名)が派遣されました。

厳しい生活をしている皆の不安や苦痛が少しでも和らぐように、日本語で話をきいてくれる24時間ホットラインが開設されています!
*2011年3月20日まで(予定)

不安、ホームシック、落ち込む、元気が出ないなどなど、生活で困っていること、体調で気になることなどあれば、お医者さんや看護師さんが24時間日本語で話を聞いてくれる

赤十字こころのホットライン 022-037-8915 (2011年3月のサービス期間のみ繋がります)

私も地震の地鳴りがフラッシュバックしてきたり、続く余震に漠然と不安になって眠れなくなった。
こんな経験は初めてだからちょっと不安になったり。
でも今回日本赤十字の医師でこころのケアチームのプロジェクトリーダー・槙島先生から「不安になったりするのは”正常な反応”なんだよ」と言われ、ほっとした
赤十字心のケア
クライストチャーチのカフェで、こころのケアチームの活動について伺う

填島先生はこれまで多くの海外での震災救援や難民救援活動をされていて、国内でも阪神・淡路大震災救護や地下鉄サリン事件被災者受け入れなど経験されています。
海外で経験した面白い話しなども交えながら、和やかな雰囲気で話も弾んだ!

私はすごく落ち込んでるわけではないから…と遠慮せずに、心につっかかるものがあったら、ぜひホットラインに電話してみてね。
私も聞いてもらえて本当に良かった。

ここから先は、槙島先生からクライストチャーチに住む皆さんへのメッセージ。

クライストチャーチにお住まいの日本人の皆様へ

皆様方の愛される町、クライストチャーチが地震に見舞われ、それにより、日本人留学生を含む多くの方々を喪ってから2週間が経ちました。

皆様にはこの地震で大きな被害を受けられた方も多いと聞いております。また、ご自身は被害にあわなくても親しい方や隣人が被害にあったのを目にし、耳にしておられる方もいらっしゃるでしょう。そのため、不安や心配で安らかならぬ日々を送っておられるのではないでしょうか?

今回の地震のような突発的な災害にあわれたときには、誰でも必ずストレスを受け、人によってその出方や、強さは様々ですが、必ずストレス反応を呈するものなのです。そして、その反応は一見、異常に見えたり、自分でもおかしくなってしまったのではないかと心配になってしまうことがありますが、実は地震という“異常な出来事に対する正常な反応”なのです。

ですから、皆様にはストレスについて知っていただき、適切に対処することによって、普通の生活を取り戻していただきたいと思います。

ストレスの反応には身体的な反応や、感情面の反応、思考面の反応と行動面の反応があります。よく心と体はつながっているといいますが、ストレスによる身体的な反応は良く見られるものですが、腹痛や下痢、吐き気等は身体の病気と間違われて見逃されることが多いので注意が必要です。また、いらいらする、落ち込むなどマイナス的な症状はもちろんですが、気分が高揚したり、力がみなぎり眠らなくても大丈夫などというプラス的な症状も、それが続くと力を使い果たして燃え尽きてしまうこともあるので気をつけなければなりません。

こうしたストレスを予防するには、規則的な生活を心がけましょう。また、食事や休息を十分にとるようにしましょう。軽い運動や、身体を動かすようにしましょう。読書や音楽鑑賞、ガーデニングなど、ご自分の好きなことをする時間をもたれるといいでしょう。身近の誰か、気安い人と話をするようにしましょう。そして、なにか心配なときや自分では解決できないようなときは人に助けを求めましょう。

私たち、日本赤十字社のこころのケアチームはこころのケアの訓練を受けた医師と看護師からなるチームです。皆様の健康上の問題や、こころの心配事など、なんでも結構ですので、下記までご相談をいただけたら幸いです。

こころのホットライン
Tel. 022-037-8915  

24時間対応、3月20日まで(予定)
代表 槙島 敏治

大地震が発生すると、身の安全を確保したり、余震に備えたりすることでいっぱいいっぱいになっちゃうけど、心のケアをしてあげるのは大切なこと。
私も規則的な生活を心がけて、できるだけ夜はリラックスして早く寝るようにして、必要な時には助けを求めるようにしなくちゃ。

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